ミャンマーコーカン緬甸第一特区生茶餅茶コーカン王果敢王MNDAA創設者故彭家声プリントサインあり0.2kgミャンマーコーカン自治区産の茶葉を使用して、餅茶状に緊圧して仕上げられた生茶です。生茶とは、特殊な製茶技法で茶葉を加工したもので、賞味期限は、特にございません。通常は緑茶の範疇に入れられます。ただ、新鮮なものが好まれる一般的な緑茶とは異なり、年月を経て、熟成するほど風味が良くなると言われており、価値が上昇したりします。生茶の対義語としての熟茶は、有益菌を利用した微生物発酵工程を経て完成する後発酵茶であり、人工的に発酵が促進されることにより、マイルドな味わいに仕上がります。生茶の中でも生産後に長い年月を経た生茶は、人為的発酵促進ではなく、時間を掛けてゆっくりと自然に後発酵が進み、天然モノという希少価値が出てくるので、高価になるようです。
ミャンマー北部コーカン自治区内の山奥には原生林地域が広がっており、化学肥料や農薬は使用されておりません。嘗て、コーカン自治区では、日本の外務省所管の独立行政法人国際協力機構(JICA)によって、茶葉やクルミ等の生産に関する国際支援がなされた時期があったようですが、その後、断続的かつ長期にわたって戦闘が続いたりしたため、撤退されたのでしょう。
本商品の商品名でもあるコーカン王とは、通常、故彭家声氏を指します。1989年にビルマ共産党を割って出て、少数民族地方武装組織の一つであるミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)を創設した人物で、様々な評価があろうかとは思いますが、その起伏に富む人生の中で、違法薬物を撲滅するための代替作物として、茶葉等の栽培を奨励したことは、大きな功績だと言えるでしょう。本商品の外箱と包装紙上には、茶葉栽培の推進、違法薬物の禁止、生活の改善を主旨とする一文に続いて、故彭家声氏のサインがプリントされています。そして、商品名に相応しいコーカン自治区の古樹から採取された良質の茶葉が使用されています。コーカン王という名称を単純に冠した商品は他社からも少なからず出品されていますが、民生政策に触れながら、創意工夫を凝らしたこちらの商品は特色があって、ユニークであると言えます。
さて、区都ラウカイを含むコーカン自治区全域(ミャンマー連邦第一特区)は、2023年10月開始の1027作戦第一弾期間中にミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)によって奪還され、オンライン詐欺勢力は、コーカン自治区からは一掃されたのでしょう。停戦期間を挟んで、第二弾期間中にシャン州北部の要衝ラショー等も攻略後、ネピドーの軍政府による度重なる空爆を受け、2025年1月、北京の仲介により、停戦協定が再び締結されました。それに伴い、空爆が止むとともに、国境を跨ぐ電力供給・物資搬送・ネット環境・人的往来等が正常化されていき、2025年4月には、停戦協定にもとづいて、MNDAAがラショーの市街地に配置していた兵員を郊外地域へと退かせました。その結果として、コーカン自治区内のコーカン族やミャンマー華人を含む少数民族系の住民にとっては、ミャンマー身分証やミャンマーパスポートの取得が以前よりも容易になったというような目に見える実利があったようです。これらは本来、基本的な権利ではありますが、長い闘争を経て、漸く勝ち取ったということなのでしょう。
こうした背景の下、地元住民が安心して働き、暮らせるように、また、国際**に頼り切ったりせずに、自立的な好循環環境を維持できるよう、そして何より、ケシ栽培等に手を染めたりすることのないように、換金性のある現地特産品である茶葉等を購入してあげるという特産品購入型のミャンマー・アジア民生支援の新ルートを日本の皆様にご提供させていただきます。
ちなみに、中国語では、購入型支援を「以購代捐」という四文字にて大変簡潔に表現できます。SDGsやCSRのような表音文字表記とは異なり、漢字で表記すると、一目見ただけで意味が分かります。「捐」という漢字は義捐金(義援金)の「捐」であり、救済のために寄付するという意味です。購入を以って寄付に代えることで、寄付に比べて、相応のモノが得られるという点で大変お得であるとともに、一過性のものに終わらず、持続性のある好循環発展を促します。ぜひ、お買い求めください。
なお、現在、コーカン自治区の茶産業は大変な困難に直面しているとのことであり、その苦境については、現地情報を配信している「果敢通讯社」が2025年5月4日付けで、「果敢资讯网」は2025年5月5日に伝えておりますので、ぜひ、ご確認ください。
「果敢大水塘茶叶交易市场现状| 销售难、价格低,市场困境待破局」https://kokang123.blogspot.com/2025/05/blog-post_4.html
「果敢大水塘茶叶交易市场现状| 销售难、价格低,市场困境待破局」https://youtu.be/YBpvL-B5VJY?si=FWFBYD5BRNk31FSn
目線をさらに隣のシャン州第七特区パラウン自治区に向けると、タアン民族解放軍(TNLA)が人民防衛隊(PDF)等との連携を継続しており、北京の仲介によるネピドーの軍政府との間の停戦交渉は合意に至らず、空爆や陸上での戦闘が続いているようです。パラウン自治区産の紅茶をヤンゴン方面ルートで扱っている日本のNGOがあるようですが、弊社としては、雲南省側から、爆弾が降り注いでくる可能性のある地域に茶葉の仕入れのために向かっていただける業者さんは、さすがになかなかいないですし、実務上も、国境地域住民に限定して発行される通行証では、奥地までは立ち入れなかったりするため、ミャンマー商務ビザを取得できる業者さんや、ミャンマー身分証の内、最上級のものを有する業者さんに限定されるとなると、現状として、難しい面があるでしょう。引き続き、情勢の変化に関心を持ち続けるとともに、国境を挟んでミャンマー側で暮らしているミャンマーのパラウン族にとっては同族にあたる中国の徳昂族が生産した茶葉は、弊社も扱っていますので、ぜひ、お買い求めください。徳昂族酸茶も日本の四国山地黒茶等と同じ後発酵茶に該当します。
https://peaceculture.center/surl/P/143
https://peaceculture.center/surl/P/16
世界的に見て、中国の南部からミャンマー北部、そしてインドアッサム地方まで茶の産地が広がっていますが、その中でもパラウン自治区はコーカン自治区や雲南省等と並んで、茶の発祥エリアであるとともに、良質の茶葉を産するコアエリアです。また、茶であれば、社会階層の面から見ても、政治家や官僚から民間人に至るまで、経済的恩恵が受けられる範囲は比較的幅広く、偏りが比較的少ないと言えるでしょう。特に、ミャンマーパラウン族ならびに中国徳昂族は古来より、茶との関係が大変深い民族であるため、茶を介した支援は、喜んでいただけるものと信じています。
ともあれ、弊社が現時点でB2Cの対日越境販売の形で扱っている商品は、業者さんが中国国内の倉庫で在庫として保有されているものばかりですので、中緬間の国境検問所の開閉状況には、それほど影響を受けません。ご注文いただくと、弊社の事務所を経由せずに、各業者さんから中国沿海地域の提携物流業者さんの倉庫に直接運ばれた後、日本向けに発送されます。
ちなみに、日本国内には「国産プーアル茶」と命名されたものが流通していたりするようですが、「プーアル茶」という固有名詞は、中国大陸において、地理的表示の保護対象となっているため、念のため、単に「生茶」(緑茶)として、ご紹介させていただいております。
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https://peaceculture.center/surl/P/112